会長挨拶

2021年5月19日 一般社団法人日本バルブ工業会 会長 堀田 康之

 日本バルブ工業会の会長に就任して2年目に入りました。ワクチン接種はようやく始まったものの変異株による感染が拡大するなど、新型コロナウイルス感染症が、全世界の経済活動に及ぼす影響は未だ予断を許さない状況です。バルブ業界においても、先行きの不透明感による民間企業の設備投資の抑制などにより、厳しい状況が継続するものと思われますが、お客様のニーズに合った製品、テクノロジー、エンジニアリングを提供することこそが、この難局を乗り切る唯一の手段であると考えています。

 日本バルブ工業会では、この4月に2021年度から2023年度までの3か年中期計画(V70)を策定し、活動を開始しました。スローガンは、「All for Society ~社会を支えるバルブ産業の更なる進化のために~」です。会員企業の事業活動やそこで働くすべての人々が、私たちの暮らしや産業を支えるバルブの更なる発展に寄与するようにとの強い思いを込めました。

 V70では、昨今、少子高齢化が進行し、若者のモノづくりへの関心が年々低下している中、安心・安全で誰もが働きやすい職場づくりと、IoT・AIの導入による自動化、ロボット化等による新しい働き方への転換を進めます。また、多様な人財を育成し、工業会会員企業の皆様とともにバルブ産業の認知度と魅力を高めてまいります。

 さらに、エネルギーシフトや循環型社会への対応を通じて、環境負荷低減に貢献する取り組みを進めてまいります。バルブの製造から流通に至るあらゆる段階において、製品品質を高く維持することはもとより、未来の社会に貢献できる先進的な技術と環境に配慮した商品の開発により、持続可能な社会の実現に向けて一層努めてまいる所存ですので、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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